「私は、ドキドキします…。」
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先日、とても嬉しい再会がありました。
中学3年生まで教室に通ってくれていた生徒が、高校3年生になって戻ってきてくれたのです。
「夏休みだけ、またお願いします。」
そう言って教室のドアを開けてくれました。
久しぶりに会うので、まずは近況報告です。
志望校はどこなのか。
どんな入試を考えているのか。
推薦を目指すのか、それとも一般入試なのか。
本人とお母様も交えて、ゆっくり話をしました。
今回の入試は、推薦を勝ち取るために大切な校内テストがあります。
その結果が、今後の進路を大きく左右します。
まさに、一発勝負とも言える大切なテストです。
一通り話が終わると、お母様が笑顔でこうおっしゃいました。
「何か、先生に話を聞いてもらえてホッとしました。」
その言葉を聞いた瞬間、私は思わず本人の方を見ました。
すると本人も、私の方を見ています。
そして二人で顔を見合わせて、
「いやいや、ここから頑張らなきゃいけないんだからね(笑)。」
そんな空気になって、思わず笑ってしまいました。
同じ話を聞いていたはずなのに、お母様と本人では、見えている景色が少し違っていたのです。
お母様にとっては、進むべき道が見えたことで安心できたのでしょう。
一方で本人にとっては、「よし、ここからが勝負だ。」という気持ちだったと思います。
そのどちらも、とても自然なことです。
保護者の方は、お子様の将来を思うからこそ、不安になります。
「このままで大丈夫だろうか。」
「志望校に届くだろうか。」
そんな気持ちを抱えながら、日々見守っていらっしゃいます。
だからこそ、方向性が見えたり、相談できたりすると、少し肩の力が抜けるのだと思います。
一方で、実際に机に向かい、問題を解き、結果を出さなければならないのは本人です。
受験生は、周りが思っている以上に、いろいろなプレッシャーと向き合っています。
だから私たちの役割は、勉強を教えることだけではありません。
保護者の方には安心していただけるように。
そして生徒には、「やればできる」という自信を持って前へ進んでもらえるように。
その両方に寄り添うことも、教室の大切な役割だと思っています。
「ホッとしました。」
その一言を聞いて、改めてそう感じました。
そして、その隣で静かに前を向いていた受験生の表情も、とても印象に残っています。
さあ、本当の勝負はここからです。
この夏の努力が、きっと春の笑顔につながると信じて、一緒に頑張っていきたいと思います。
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